◆ ◆ ◆ 記憶は魂と一体か
――さて、これからは魂というものを考えるときに出てくる私が思いついた様々な仮説や疑問について書いてみましょう。
まず、どこまでが魂でどこからが魂でないか、です。これは魂について考えるのにとても重要です。人間の各個人の特徴として記憶・性別・性格・能力・感性などが挙げられます。これらは魂に含まれるのでしょうか? 普通に考えた場合、これら記憶などと魂は分かれます。たとえば生前の記憶を持っているという人はいません。(テレビにでてくる超能力的な人のなかにはこれに限らない場合もありますが、)それに、記憶は脳が司るもの。他のものも同様です。
しかし、物語の中には魂と記憶が一緒に考えられている物もあります。先ほどのBLEACHもそうです。主人公は自分の体から魂だけ抜け出して行動することができます。このとき抜け出した方の魂には、抜け出す前と同じ記憶があり、いろいろと行動できます。しかも抜け出されて動かなくなった体の方を騒ぎにならないよう処理するため、別の魂を入れてその魂に体の方を預けることもできます。
BMONではブランク(欠魂)と思念珠(しねんじゅ)という物が出てきます。ブランクは記憶を失った魂たちのことで、思念珠はブランクたちが失った記憶がひとかたまりになったものです。BLEACHでは本来、現世の魂魄(魂)やソウル・ソサイエティーの魂魄・死神にはその世界に来る前の前世の記憶がありません。しかしBMONでは「断界を通るとき記憶を失ったのがブランク」と言っているとおり、断界を通るときは普通の魂は記憶を持っているという設定になったようです。そのうえで、ブランクや思念珠は魂や記憶が分離されたもの、つまり魂と記憶は別の物という認識となっています。
(今はもう終わっていますが)NHKで昔やっていた海外アニメ(名前は忘れてしまった)でも、記憶が魂と融合して考えられています。このアニメのその私がたまたま見た回のストーリーとしては、主人公が発明した電話のようなものがあり、それで会話している最中に回線に雷が落ち、主人公と相手の魂が入れ替わってしまうと言う内容でした。そして様々な珍騒動が起こるわけです。このアニメでは魂だけでなく、魂に付随するものとして、記憶も同時に入れ替わっています。――
この記事にはまだ続きがあります。続きは数日後に載せるつもりです。