2007年11月05日

アプリケーション・ユーザインタフェース(4)

この記事は前記事の続きです。

――iLifeシリーズも特徴的なインタフェースを持っています。まあ、その中でもiTunesの場合は編集のためのソフトと言えるかは疑問ですが、一応説明のためにiTunesを取り上げます。iLifeシリーズの特徴は、シングルウィンドウで左側にコンテンツの分類用のパネルがあると言うことです。その中のコンテンツ(iTunesでいうプレイリスト)を選択することによって、メインパネルに表示するコンテンツを切り替えるというわけです。大事なのはプレイリスト=ディレクトリではないこと。ディレクトリではそれぞれのフォルダの中のコンテンツの実データはフォルダによって分かれているわけですが、プレイリストでは同じコンテンツを違うリストで共有することもあります。これはプレイリストがブログで言うタグクラウドのような働きをするためです。データ本体自体はライブラリに一元的に保持され、そこからそれぞれのプレイリスト(複数のこともある)に分類されるのです。

iTunesではスマートプレイリスト、Mac OS Xにはスマートフォルダという機能があります。どちらも先ほどのプレイリストと原理は同じですが、こちらは中に含まれる項目を手動ではなくあらかじめ設定した条件で自動で選別するという機能になっています。スマートフォルダではFinder上のファイルが「スマートに」選別されます。選別結果はリアルタイムにアップデートされます。

InkscapeはLinux的なシングルウィンドウアプリケーションを代表するとも言えるソフトです。現在(2007年10月15日)安定版では[レイヤー]や[塗りと線]は独立したウィンドウですが、最新の開発版ではドックとしてメインウィンドウに組み込まれています。Inkscapeではドキュメントウィンドウの中に付随する形でそれぞれのバーやドックが付いています。つまり複数ウィンドウを表示すると、そのそれぞれのウィンドウの中にバーやドックが表示される――デスクトップ全体から見れば複数表示されるわけです。

GIMPもUNIX界のグラフィックの雄です。(Inkscapeよりもこちらの方が有名でしょう。) GIMPの昔からの特徴は「何でもかんでもウィンドウにする」と言えるでしょう。ファイルの保存進行もステータスバーなどではなくウィンドウとして表示します。これが使いにくいという人もいます。そこでドックを採用しウィンドウをそこに格納することで多少の改善はされました。

GIMPでもInkscapeでもMac OS X版ではウィンドウを切り替えるときに多少の難があると思います。一度目的のウィンドウをクリックしてアクティブにしてからでないと中のコントロールを操作することができないのです。Inkscapeは開発版で完全なシングルウィンドウ(とは言ってもすべてがそうというわけではありませんが)へ移行することによってこの問題は無効化されますが、GIMPでは問題が残ります。普通のMacのアプリケーションはメインウィンドウ以外(たとえばパレットやインスペクタ)はユーティリティーウィンドウの扱いとなって、いちいちウィンドウを切り替えなくてもOKですし、表示されるユーティリティーウィンドウも、ドキュメントウィンドウをアクティブにしていないと表示されないよう最適化されていますが、GIMPなどはそうはいきません。ここを改善してくれたらもっと使いやすくなるのにと思います。

GarageBandはタイムラインを主体としたインタフェース配置です。(シングルウィンドウです。) 上にはタイムラインが表示され、ボタン類を含んだ太いスプリッタの下にエディタやループブラウザが配置されています。タイムラインでは再生ヘッドが曲の再生に会わせて自動的にスクロールします。その動きはユーザーが割り込んでスクロールしたときもなめらかに復帰します。また、ループブラウザでは先ほどのiLifeアプリケーションのプレイリストのようにループが分類されています。――

この記事にはまだ続きがあります。続きは数日後に載せるつもりです。



posted by whitecaps at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | コンピューター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする