2009年06月07日

詩『青憶』

僕と君の上のどんよりとした曇り空
日の光を忘れた 絶え間ない搏動
重なり合う雲と雲とが
街に黒く降りかかる

襲いかかってくるサウダージ
真っ白な未来
昨日のこと、明日のこと
どちらを覚え[てい]ればいい

君と僕の上に 一条のきらめき
その光が重なり合うとき 何が軋み出すの
折れて欠け 砕け散った後に
倒れ去るものを 受け止めるだけの支えはあるの

地平線へのベクトルが
未来と過去をつなぐ
どちらがどちらか
そんなことさえ忘れている

削りだしていく心と心
絞り出していく声と声
駆けだしていく闇と闇
振り返ったとき誰がそこにいるの?

ただ揺らめくような浮遊感が
あの断片《かけら》のような日々をささやく
ああ、ただ帰れない 帰ってこないで
君と会いたい場所は もっと遠くに

止めきれない君の思いだけが
この灰色な地平の縁を揺り動かす

吹き荒れる嵐の中に
吸いこまれていく雫の欠片
盲目のこの空を蹴散らし
群藍色に変えていく

瞬くような啼き声が、あの空から舞い降りる
響くような、切り裂くような
この街に広がる新しい空気へ
地までまっすぐに突き刺さる

僕の横を風が吹き抜ける
舞い上がる琥珀染めの木の葉たち
紺青の旗がコンクリートの間《あいま》にはためき
その上の眩しいばかりの虹の輪へと
すべてこの瞳で追いきれるから

花咲く草原と春待つつぼみ
表と裏と裏合わせ
二つをつなぐ青いそらの下
この季節の向こうにある
ただ降り注ぐ氷霧のように……

■(09.6.1)

≫ note


posted by whitecaps at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 文芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

詩『Blind Layer』

Ah Blind Layer

日常と繰り返しによって生まれるLegend
全ての音はそのなかに含む
雷雨を待つ果報者
古びた地図にもう一度ペン入れしていく

ファッキンなBlockerはrun away
事実は黒いヘドロまみれの中
Just The Copy? But Not The Copy?
擦れた心に問いかけながら
今はただ目の辿る先を見たい

この世は事前承諾と当たり前でできてる
ビジネス文書には余白が必要
灯りはどの空にも点るわけじゃないのに
美しく照らすのはいつでも闇の中

すべてを知ったところで何の意味もないよ
ほんとに大切なことを忘れてる
物知り顔で言う誰かは嫌い
心は最初から何が必要か知ってるのに
クラウチング・スタートに理由なんていらない

ワサビのない寿司は子供向け
炭酸の抜けたコーラは砂糖水
嘘の「おもいやり」は甘味料
ほんとの愛を知らないのに
ただ生かされてるだけなんてゴめんだ

どの柱からも投げかけられるShadow
誰の中にもそれのみの風景がある
心はどこかにニジみだすのに
生きてる世界が違うなんて言い訳アリ?

カレンダーに記された赤丸に
なかなか手が付けられない夏の夜
墨汁片手に書き捨てるのは
ソクラテスの汝自身を知れ

ah 滲みるよ

■(09.5.19~9.17)

≫ note
posted by whitecaps at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 文芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする