この誰もいないアスファルトの上を
ただ今日が昨日になるのが怖くて ずっと二人、未明の都会を歩いてた
昼間は人の濁流があふれるのに――
夜の街を駆けるライトバン
視界に揺れる電灯の残像
繰り返す信号機
息苦しい夜に閉じられたシャッター
暗闇の中のアジサイが色褪せる
闇を飛び縫うシルエット
すぐつながれるはずのこの街で それでも心はつながらない
それでも心は満たされない
昨日のことなんか忘れられればいいのに
君は寂しそうに笑う
鼓動が立ち消える 止まってなんか無いはずなのに
僕は、君が泣き出すのを止められなかった
言葉が意味を失ったら
その時僕らの目に、見えるものなんてあるのだろうか――
命を終えた街の灯が、星の光が、一つ一つ消えていく
空が明るくなっていく
世界が動き出すその前に
手をつなごう
朝日が差し込むと 君と僕の影が地面に焼き付いてしまうから
また朝が来れば、眩しい光が何もかも消し去ってしまうから
今、溢れる光に飛び込もう
新しい一日を、新しい時間をまた積み重ねはじめるために
きっとその道は、まだまだ続いていくのだから――
■(2008.7.25)
BLEACHエンディングテーマ、pe'zmokの『GALLOP』から発想を得て作った詩です。ちょっと『GALLOP』とは違う解釈の部分もあるように作ってみたのですがどうでしょうか。――あのエンディング映像って夜のネオンサインを題材にしてるんだろうけど、本来の歌はあの場所では花火のことを歌っているのではないのかなあ。
追記:この詩はYMOの曲とは関係ありません。(08.11.6)
追記:この詩はYMOの曲とは関係ありません。(08.11.6)