2009年02月21日

ミニコラム『私がアニメを好きな理由』

※更新休止中ですが、tumblrに載せるには長いかと思ったので、こちらに載せます。

私はアニメが好きです。でもアニメ好きじゃない人から見たら、何で好きなのか、思うところがあると思います。なんで自分の頭の中の整理もかねて、ちょっとまとめてみたいと思います。

1.アニメは芸術です。

アニメはフィクションですので、物語的なものとして捉える人が多いと思いますが、私はアニメは総合芸術であると思います。アニメにはストーリーはもちろんのこと、作画はもちろんのこと、テーマソングやBGMなどの音楽も含まれます。それぞれの媒体だけで別々に楽しむのも趣があるものですが、それらが組み合わさっているというのはもっとすごいと思います。

2.アニメはメッセージです。

アニメというのは作者(もちろん多人数で制作していますが)の表現ですから、メッセージ的なものが含まれています。たとえば『FREEDOM』では、自由とは与えられるものではない、自分からつかみ取るものだというメッセージが込められています。他のアニメでも様々なメッセージがあることでしょう。

3.アニメは世界です。

アニメというのは世界観です。それは独特な摩訶不思議なものであったり、現実世界と何らかの関連性を持っていたりします。「アニメーション」の語源の「アニメート」とは、「命を吹き込む」と言う意味だそうです。絵を動かすことによって登場人物に命を与える。アニメをただの空想物語と捉えたら、あまりアニメに没入することもないでしょうが、キャラクターを見てそこになにか生き生きとしたものを見つけたなら、そのキャラクターが住んでいるそれぞれの世界というものも視聴者にとっては無視できないものになるのではないでしょうか。

4.アニメは抽象です

アニメというのものはステレオタイプなものです。強調表現のかたまりです。そう言うところを見て普通の人がげんなりしたりわざとらしいと思うのはもっともなことです。でもバスの中で荷物を持って立っている老人の前で、優先席のイスに若者が足を広げてふんぞり返っているのを見て不快に思うなら、それもきっとステレオタイプです。もしかしたら若者は弱気な人で、昨日先輩からもっと堂々としろ、と言われたのかもしれませんし、老人はフルマラソンを完走するくらい元気な人かもしれません。それはわかりません。

学校の卒業式で泣く人がいたりしますが、その人だって日頃から泣いているわけではないでしょう。卒業式で先生への感謝とか、友人への思いとかで感極まることがあるかもしれませんが、いつもはそんな感情はわき上がりません。でも、じゃあ、そんな感情はないのかというと、そうでもありません。そう言った感情は日頃の生活の中では表に出ません。でも卒業式という式典を迎えると、その感情が発露するわけです。そしてたぶんそれはアニメというものが持っている性格と同じです。人間の隠れた感情、認識というものが、アニメの表現というステレオタイプとして表れるのだと思います。

5.アニメは法則です。

アニメというものは芸術でありながら、法則でもあります。芸術作品というのは新しい表現を求めつつも、それでも大抵は法則に則って作られます。不自然さを排除することが芸術にとって重要な要素であることは無視できません。人物でも関節の動きだとかを考慮しないとおかしな動きになってしまいますし、ビルを描くのには透視法とかが必要だったりします。ストーリーだってめちゃくちゃなものは何を表現したいのかわからなくなってしまうでしょう。アニメはあくまでも人間が作り出したものですので、やはり現実世界の様々な法則が反映されるものなのです。

6.アニメは(やっぱり)娯楽です。

上記の項目はちょっと重い話ですが、アニメには娯楽という一般的な、でも重要な面があります。視聴者が日常生活を送るなかでちょっと疲れたなあとか思ったとき、アニメを見てそのギャグで笑う、と言うことは一息つける瞬間です。わたしは(アニメではないですけれど)トリビアの泉が放送されていた頃その放送をよく見ていました。あれはへぇーと思うのはもちろん、笑えるところがいっぱいあってとてもよい娯楽になっていたと思います。アニメは一週間に一回放送されるのが基本なものなので、アニメを見ることによってああ、一週間経ったんだ、と思えるところもいいところです。

まあ、こんなところでしょうね。

posted by whitecaps at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 見たテレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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