遠くから洗濯機の唸る音が聞こえる
春の日の昼下がり
白い空気がそこかしこに流れてる
いつか夢見た未来の一日
こざっぱりした部屋の中に
暖かな陽の光が窓の奥から射し込んでいる
どこかをタンポポの綿毛がひとつ飛んでいく
Hmm… Hoo
机の上のスマートフォンがイベントを知らせる
今日はお出かけ。
静かな風の吹く雑踏の中を歩いていく
イヤフォンから流れる軽やかなリズム
溶けていくサイダーの中の氷
解けていく日頃の疑問
君のTシャツから流れる香り
君はイスに座りながら
テーブルに肘付いて
夢見るような目つきでぼんやりとしている
Yeah Huhh…
君が思いついたように僕に話しかける
その度僕はその笑顔の愛しさに
胸がはち切れそうになる
ずっとこんな時間が続けば良いなんて思う
大げさな物は何もないけれど
大切なものは何もかもここにある気がする
時々泣き濡れる日はあるけれど
うれし涙も流せたらいいな
僕らはどこまでつながれるかな
君の心の奥底にある秘密を解き明かしたい……
そう、もし僕の居るこんな未来に辿り着けなくても
君が信じる道を辿って追いかけて――
■(2011.3.8)